葦は明日を考える。

一人の人間が考えた『明日』を、つらつらと書き連ねます。

無職漂泊日記2

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旅に出て四日目となりました。

一度気持ちの整理も兼ねてここまでの旅路を振り返りたいと思います。

 

そもそもの私の旅の始まりは死に場所探しから始まりました。

誰にも悟られず死んでも文句も言われないような場所を探して札幌から出た私は、まず小樽へと向かいました。

北と南どちらに向かおうか最初は迷っていたのですが、どうせ死んでしまうなら一度も行ったことのない所に行きたいと思い南へと下ろうと考えたのです。

 

小樽へと着いた私はロープを下げられる程の高さのある場所を探して、ふらふらと夜中の港を彷徨っていたのですが、まぁ港という場所は朝が早いもので。

2時も過ぎれば灯りや人の声が聞こえてくるのです。

当然そんな場所で首を括るわけにもいかず、結局公園で野宿をしました。

 

日が上り、目覚めた私はもっと森深く人気のない場所を探すために更に南へと進む事にしました。

 

またゆらゆらと汽車で揺られた私は蘭越という場所に降りました。

蘭越はこれぞ田舎!といった場所でして、多分近所に住んでいるのであろう少年がソーラン節を歌いながら自転車を漕いでいたりして、街のざわめきの様なものとはとても縁遠い場所なのだ、と感じた事を思い出します。

その時の私といったら、ろくすっぱ飯も食わずに野宿なんぞしていたので、久方ぶりに「飯を食いたい」と思ったものです。

 

携帯の充電も切れかけており、日記の続きが書けなかったので、携帯を充電できる場所を尋ねに、案内所へ向かいました。

蘭越の案内所は兼業で定食屋も営んでいるのですが、そこのご主人がとても良い人で私が「充電できる所は無いか?」と尋ねた所、「この辺りにはそういった場所は無いからここで充電していくといい」と言って、コンセントとテーブルを貸してくれました。

それまでとても孤独を感じていた私にはその言葉がとても暖かく感じられました。

 

豚丼も頂き携帯も充電させて頂いた後は最早私は「今すぐ死のう」という気は失せており、むしろ「どこまで自分は行けるのだろう」という希望にも似た気持ちへと私の心は変わっていました。

 

続きは後日また書いていきたいと思います。